エンゼルスの大谷翔平投手(27)は敵地シアトルでのマリナーズ戦に「2番・DH」で先発出場し、3回に右翼席へ2戦連発となる33号ソロを放った。
Tモバイル・パークのどよめきが収まらなかった。3回一死無走者。相手先発の左腕ゴンザレスがカウント1―2からの4球目。内角高めの88・9マイル(約143キロ)のシンカーを豪快に振り抜いた。角度31度で打球が上がった瞬間、大谷は感触を味わいながらゆっくり一塁ベースへ向かった。
打球速度116・5マイル(約187・5キロ)の光速ライナーは右翼3階席へ突き刺さった。33号は飛距離463フィート(約141メートル)の超特大弾。敵地は騒然、エンゼルスファンからは「MVPコール」が送られた。
これで日本人選手のシーズン最多記録を更新し、本塁打王を争っているブルージェイズのゲレロに5本差とした。同時に1998年にカブスのソーサーがマークした米国外出身選手の前半戦最多本塁打記録に並んだ。
ゴンザレスはこの打席前まで通算12打数1安打の天敵。苦手意識を振り払う豪快な一発となった。初回無死無走者は二ゴロだった。