東京五輪に臨むサッカー男子のＵ―２４日本代表にオーバーエージ（ＯＡ）枠で選出されたＤＦ酒井宏樹（３１＝浦和）が１０日、リモート取材に応じ、１次リーグで同組となったフランスについて警戒した。
優勝候補とみられていたフランスはＦＷキリアン・エムバぺ（２２＝パリサンジェルマン）をはじめ、五輪世代の主力メンバーが不参加となり、評価は急落。昨季までフランス１部マルセイユでプレーしていた酒井は「知っている選手も多くいますし、ベストではなかったと思いますけど、スタートの１１人というところでは能力ある選手たちが揃ったのではないか」と評した。
１次リーグ第３戦（２８日、横浜）での対決に向け「精神的な部分では少し弱いところはあるので、今回みたいなケースが一番危ない」とし「欧州選手権みたいに優勝候補と言われているときより、あまりメンバーが揃っていないと言われているときの方が集中力高く来る。しっかりとした戦術やメンタリティーがたかいときは計り知れない力を出してくるので気をつけないといけない」と警鐘を鳴らした。
２０１２年ロンドン五輪にも出場。３位決定戦で韓国に敗れてメダルを逃したことに酒井は「僕らの中でも大きいですし、見ている方の評価もすごく変わってくるので、そこが取れるか取れないかは１勝の差ですが、すごく大きな差だった」と振り返り、今大会での活躍を誓っていた。
