“こだわりの男” ROLANDに質問 コーヒーのお湯はやかんで沸かすというのは本当ですか?

直撃インタビューに応じたROLAND

カリスマホストで実業家としても活躍しているROLAND(ローランド=28)が、2冊目の著書「君か、君以外か。君へ贈るローランドの言葉」(KADOKAWA、発売中)の発売に伴い、インタビューに応じた。ROLANDと言えば、「世の中には2種類の男しかいない。俺か、俺以外か」をはじめ、数々の〝名言〟を生み出してきた。今回のインタビューではどんな名言が飛び出すのか…。

――執筆の経緯は

ローランド 2作目の依頼は実際にあったが、1作目の執筆が大変で、実は2作目にはそんなに意欲的ではなかった。そんな中、コロナで世間の状況があんまりいいものではなくなってきて、著名人の自殺が相次いだりとか。全体的に、日本が暗い雰囲気になっているのを感じた。そういった中で、皆を勇気づけられる本を書けたらいいなっていうのを思い始めたからです。

――2作目のこだわりは

ROLAND 納得したもの以外は、世の中に出したくない。幼稚な表現で、正しいかは分からないけど…全部です。

――同書では、ローランド流ミニマリズムとして、「聞かない耳を持て」という言葉と共に、デジタルデトックスについて紹介されている。

ROLAND ちょっとセンシティブな話だが、SNSなどの心ない書き込みでネガティブになってしまう人が多い。昔は、知るというスタンスが偉いという風潮もあった。逆に今は、知らないようにすることに、価値が出てきているのかなと。スマホを開けば、検索ワードの下にトップニュースが出てきて、能動的に追いかけなくても、受動的に情報が入ってくる。

――スクリーンタイム機能を使用し、自身のツイッターの使用時間は、今では1日1分になった

ROLAND 昔はお金を払って新聞を買って、能動的に情報を取りにいかないと、世の中のことを知ることができなかった。今は、知らないようにする方が難しい。だから知りすぎて病んでしまう人も多い。特に著名人って、自分がどう思われているかを知りたくないのに知ってしまう。だからこそ、遠ざけるテクニックとか、聞かない耳を持つということの価値が高まってきているのでは。

――またROLAND流ミニマリズムとしては、知識と経験について触れ「高いビルからワイングラスを落とせば粉々になるが、鳥の羽は、落としても優雅に舞うだけだ」という言葉が記載されている

ROLAND 個人的に、物質的なものにはこだわりがない。メンテナンスが必要だったり、紛失の可能性があったりと、常にリスクと隣り合わせだから。でも、知識、経験は失われることなく普遍的なもの。そっちの方が価値があると、大人になってから思えるようになった。

――どんな利便性も美しさには勝てないということで、コンセントの配線が見えていることが大嫌いだとか。だから、コーヒーを飲む時は電気ケトルではなく、やかんで沸かすというのは本当?

ROLAND 機能的に見たらいいかもしれないが、僕は世の中にある物の中で、コードの配線っていうものが1番醜いものの1つだと思っている。配線があるならば、どんな便利な物でも使わない。逆にどれだけ不便でも、見た目が美しければ、やっぱり使うということ。電気ケトルを使わないっていうのも、ボタン1つでお湯を沸かすのはもちろん便利だが、コードレスが僕は1番美しいと思っている。だから、ベッドのサイドランプはロウソクだ。となると結果的に不便でも、やかんやロウソクを使うという選択肢になる。

――最後に読者にひと言

ROLAND 聞かない耳を持つというのも大事。情報の取捨選択を、発信する側よりも、受け取る側が危機感を持って選択していく時代になっていると思う。読者の方には、情報を自分で選択できるようになってほしいと思う。

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