【マラソンC】畑岡奈紗2年ぶり米ツアーV 東京五輪、全英女子へ弾み

【オハイオ州シルバニア11日(日本時間12日)発】米女子ツアー「マラソン・クラシック」最終日(ハイランド・メドウズGC=パー71)、最終ラウンドは悪天候のため中止となり、通算19アンダーで3日目まで首位だった畑岡奈紗(22=アビームコンサルティング)が優勝した。米ツアーは2年ぶり通算4勝目。東京五輪(8月4~7日)、海外メジャー初勝利がかかる「全英女子オープン」(8月19日開幕)へ弾みのつく勝利となった。

2位に6打差をつけて迎えた最終日。悪天候で優勝が転がり込んできた。最終組でスタートすると、1番のプレー中に中断。その後、コースコンディションが改善されず、この日の再開がなくなり、翌12日も天候が崩れる予報となっていたため、54ホールの短縮競技となって畑岡に吉報が届けられた。

2019年3月の「起亜クラシック」以来となる米ツアー勝利。もちろん72ホール決着で優勝が理想なのは言うまでもないが「優勝できてうれしい」と笑顔で語った。中断後、優勝が決まるまで待たされただけに「すごく長く感じた。(午後)4時半に再開ということも聞いていたので準備はしていた」と振り返った。

初日に米ツアー自己最小スコアとなる61でロケットスタートを切るなど、今大会は完璧なゴルフだった。第1ラウンドのパーオン率は100%でフェアウエーキープ率は78・5%。69で回った第2ラウンドは、パーオン率72・2%と落としたものの、フェアウエーキープ率は92・8%とし、64だった第3ラウンドはパーオン率(94・4%)、フェアウエーキープ率(92・8%)ともに9割を超えた。

今年は出だしから調子が上がらなかったが、5月の「バンクオブホープ・マッチプレー」で決勝トーナメントに進出してから復調してきた。先月の「全米女子オープン」は、笹生優花(20=ICTSI)とのプレーオフの末、惜しくも2位。2週前の「全米女子プロ選手権」こそ予選落ちを喫したが、東京五輪へ向けてしっかり調子を上げてきた。

五輪後には「全英女子オープン」も控えており「今年は東京五輪もあるし、全米女子オープンでメジャーを勝てなかったので、残りのメジャー(全英女子オープン)で勝ちたい気持ちが強い」と力を込めた。

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