韓国の造船産業、1~6月の全世界発注量のうち44%を受注・・・前年同期比724%↑

韓国が造船受注において、全世界の半分近い案件を受注したことが分かった。

11日、韓国産業省(産業通商資源部)によると、韓国の造船業界は、今年上半期(1~6月)の全世界の発注量2452万CGT(標準線換算トン数)のうち、約44%である1088万CGT(267億1000万ドル=約2.94兆円))を受注した。これは昨年同期比で724%↑、コロナ以前の2019年の同期比でも183%↑となる。上半期基準としては2006〜2008年の好況期以降で13年ぶりに達成した市場最大値となった。

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特に、付加価値の高い船舶の発注量の61%(全1189CGTのうち、723万CGT)を韓国造船業界が受注し、全体の実績を引き上げた。大規模液化天然ガス(LNG)運搬船は、世界の発注量(16隻)すべてを韓国が受注した。

運賃上昇に応じて発注が増加した大型コンテナ船は、154隻のうち81隻(51%)、超大型原油運搬船(VLCC)は31隻のうち27隻(87%)を韓国が獲得した。

今回の受注実績は、先月29日に、韓国の造船会社である現代重工業、大宇造船海洋とHMMが契約した1万3000TEU(1TEUは20フィートの長さのコンテナ1個)級の大型コンテナ船12隻(65万CGT・1兆8000億ウォン)が含まれた。 LNGなどの環境にやさしい燃料を使用する船舶受注は、前年同期比806%増となる480万CGTで世界の発注量の70.1%を占めた。

産業省の関係者は、「下半期の発注が予定され、カタールガス公社のLNG運搬船などを考慮すると、全世界の発注と国内受注実績は下半期にも良好と予想される」と述べた。

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