中日・大野雄が鬼門マツダで炎上…不安残し五輪へ

中日・大野雄

中日の大野雄大投手(32)が鬼門で大炎上した。

12日の広島戦(マツダ)に中5日で先発したが、今季ワーストタイとなる4回で降板。いきなり初回に4連打を浴びるなど4点を失い、結局、6安打4失点KOされ、早くも今季7敗目を喫した。

マツダでの白星は2014年9月11日以来、約7年もなし。ここまで10試合に先発して0勝5敗と完全に勝ち運から見放されている。それでも、マツダでの相性の悪さに大野雄は「勝っていないかもしれないが、勝っていない中にも、しっかり抑えられたゲームもあるので、そこも判断してください」と悲観はしていない。

昨季11勝6敗、防御率1・82の活躍で沢村賞を獲得したエース左腕だが、今季はここまで開幕から3勝7敗。この数字について与田監督は「もちろん、本人も我々も満足する数字ではない。毎年、常に素晴らしい数字を挙げるのは難しい」と言いつつも「特にキャンプでは体の痛みもあったわけだから、そこをこれからどうやっていい形にしていくかが課題になっていく」とエース左腕を気遣った。

大野雄は「後半、盛り返せるように頑張ります」と巻き返し誓っているが、チームで唯一、東京五輪の侍ジャパン入りを果たしながら、不安を残した状態のままで臨むことになる。しかし、指揮官は「前半はこれでもう登板はないので、しっかりと今後に向けて。五輪もあるし、いろんな意味で体の状態も確認しながら、チェックしていってほしい。本人は特に体の問題はないということなので。そこはキャンプのときに比べれば状態はよくなっているとは思う」と期待している。

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