神奈川・松田小の木造新校舎 児童が建設現場見学「入るの楽しみになった」

来年2月に引っ越す木造校舎の建設現場を見学する松田小学校の児童ら=松田町松田惣領

 全国的にも珍しい木造の新校舎として建て替え工事が進む松田町立松田小学校(同町松田惣領)で、同小の児童らが12日、工事現場を見学した。木の香りやぬくもりを感じながら新たに通う学び舎(や)への期待に胸を膨らませた。

 見学会は各学年ごとに行われ、全児童約400人が参加した。新校舎は延べ床面積約6千平方メートルで、来年1月に完成し、児童は同2月から通うようになる。

 2015年の建築基準法改正により、木造3階建ての校舎建築が緩和され、松田小は完成すれば全国3例目、県内では初めてとなる。見学会では実際に使う教室を見て回り、工事担当者らが「木造校舎はイメージするより(耐震性も)丈夫で火災にも強い。安心して勉強し、思い出をつくってほしい」と呼び掛けた。

 児童らは3階建てを支える太い支柱をさすり「気持ちいい」と笑顔。5年生の女子児童(10)は「すごく火事にも気を使っていて、柱もすごく丈夫。さらに新しい校舎に入るのが楽しみになった」と喜んでいた。

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