【名古屋場所】全勝・照ノ富士 新たな化粧まわしで悲願の綱取りへ!昇進&贈呈式なら喜び倍増

照ノ富士は隠岐の海を寄り切って無傷の9連勝

新たな〝戦闘服〟で悲願を達成する。大相撲名古屋場所9日目(12日、愛知県体育館)、綱取りに挑む大関照ノ富士(29=伊勢ヶ浜)が幕内隠岐の海(35=八角)を力強く寄り切って無傷の9連勝。横綱白鵬(36=宮城野)とともに全勝を守った。取組後は「必死にやっているだけ。重圧? やることは一緒なので、特に何もない」と表情を引き締めた。

勝負の終盤戦に向けて強力な後方支援もある。愛知・名古屋市に本社を置く自動車販売業の「グッドスピード」が新たな化粧まわしを製作。「気」の文字と縁起物の「富士山」と「鶴」の絵柄があしらわれたデザインで、かねて親交がある同社の加藤久統代表取締役社長との縁で実現した。執行役員の松井靖幸氏は「9日に出来上がりの写真が届きました。大関のもとに届いて近日中に着用ということになります」と説明した。

コロナ禍の影響で直接手渡すことはできなかったものの、松井氏は「応援したい気持ちで作ったものなので、つけてもらうだけで光栄。ただ、もともと贈呈式などをやりたいと思っていた。場所後などにも何とかできれば」とプランを披露。場所後に横綱昇進と贈呈式が重なれば、大関にとっても喜びが倍増するに違いない。

「(序二段転落から)這い上がってくる姿を応援してきて、いよいよというところまできた。全社挙げて応援している」(松井氏)。期待を一身に背負って、綱取りを実現させる。

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