【名古屋場所】3連勝の御嶽海が準地元でこっそり「穴馬」V宣言

翔猿(右)を押し出しで下した御嶽海

〝ダークホース〟が虎視眈々だ。大相撲名古屋場所4日目(7日、愛知県体育館)、関脇御嶽海(28=出羽海)が幕内翔猿(29=追手風)を一方的に押し出して3勝目(1敗)。取組後は「落ち着いて取れた。3連勝は気分がいい。この感じで乗っていきたい」と手応えを口にした。

これまで2度の優勝を経験して「大関候補」に挙げられながら、期待に応えられない場所が続いた。1年4か月ぶりの地方開催となる今場所は、長野出身の自身にとって〝準ご当地〟。2018年には初優勝を果たしており、本人も「緊張はしているけど、いい場所なのでいい成績で終わりたいと強く思っている」と意気込んでいる。

一方、今場所は横綱白鵬(36=宮城野)の復帰や大関照ノ富士(29=伊勢ヶ浜)の綱取り挑戦が話題の中心。それだけに「(周囲の視線が)照ノ富士関に向いてほしいです。僕にスポットライトを当てると最近全然ダメなので当てないでください(笑い)」とジョークで〝脇役〟に徹することを宣言しつつ「(自分は)『穴馬』で。ちゃんと(優勝を)狙っています」と付け加えることも忘れなかった。

大関昇進は三役で3場所33勝以上が目安とされている。先場所10勝を挙げた御嶽海は「連続で2ケタ(白星を)取ったことがないので、こういうチャンスで取りたい」と気合十分。1敗キープで追走し、終盤戦で差し切りを狙う。

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