上越まつり直江津祇園祭は新型コロナウイルスの影響で昨年に続き、神事以外は中止となったが、次の世代を担う子どもたちのために笛、太鼓の練習が行われている。直江津の祇園囃子(ばやし)の音色が帰ってきた。
同祭に参加する19町内の青年会などでつくる直江津地区連合青年会(地区連、笠原勇気会長)は各町内に練習の実施を呼び掛けた。笠原会長(44)は「今年も練習を行わないと、丸3年間のブランクができる。伝統がつながらないという声もあり、感染対策をした上での練習を地区連としてお願いした」と話した。
練習は約半数の町内が実施している。このうち中央3・天王町青年会は練習を週3日、船見公園で行っている。例年より練習の頻度を減らし、入り口にアルコール消毒を設置。太鼓を打つ際はマスクを外さず、ばちを消毒するなどの対策を施している。
同青年会の笹川歩会長(33)は「子どもたちは練習をしないと忘れてしまう。祇園祭を通して子どもたちが地元を好きになってほしい」と思いを話した。