橋本会長〝安心安全な五輪〟が崩壊危機 五輪スタッフ薬物逮捕で「コロナと犯罪が東京に集中」

橋本会長の安全神話が崩れようとしている(ロイター)

東京五輪の外国人スタッフのコカイン逮捕が大きな波紋を呼んでいる。

警視庁麻布署は13日までに、コカイン使用の麻薬取締法違反容疑で東京五輪スタッフとして来日していた米国と英国籍で電気技師の男4人を逮捕した。

逮捕されたのは米国籍のブーケ・ダルトン・レイ容疑者(22)や英国籍のロックウッド・ベンジャミン・ジョン容疑者(46)などで、4人は2日午後8時ごろから港区六本木のバーで飲酒。その後ブーケ容疑者が近隣マンションに侵入したところで薬物検査により発覚した。

調べに4人は「記憶にない」などと、容疑を否認しているという。

これを受け、4人が勤務していた大会公式オフィシャルサポーターの英企業「アグレコ」のロバート・ウェルズ代表取締役が公式ホームページで声明を発表。「東京オリンピック・パラリンピック競技大会に携わる弊社人員4名が麻薬に関わる事案で警察に留置されていることを承知しております」とした上で「警察の捜査に全面的に協力しております。また、警察の捜査を受けている4名は現在職務から解かれており、今後弊社では徹底的な調査を行う予定です」とコメントした。

ネット上では「五輪関係者がコカイン、8時以降開いてる店で飲酒、不法侵入。むちゃくちゃ。バブル方式ぜんぜん機能してない」「国民には禁酒させて大会関係者には酒飲んでください!ってか? あ?舐めてんの?」と緊急事態宣言下の東京で時短要請を平然と破り、提供禁止が要請されている酒類をあおっていたことに非難ごうごう。

さらに事件は大会組織委員会の橋本聖子会長(56)が提唱する「安心安全な五輪」にも重大な影響を及ぼしそうだ。

橋本会長はことあるごとに「安心安全」を連呼。今月2日、都内で定例会見を行い、サモア代表3選手が東京五輪不参加を決めたことに言及した際も「サモアに限らず、より安心安全だと思っていただける準備をしていくことが組織委員会としての務めであります」と述べていた。

メイン会場となる東京に人流が集中することから、コロナ拡大も危惧されているが、同様に〝不良外国人〟による犯罪増加も懸念されている。

ネット上ではその点に関しても「来日スタッフの行動が管理できていない」「コロナと犯罪が東京に集中」と心配の声が寄せられている。

© 株式会社東京スポーツ新聞社