【欧州選手権】差別被害のラッシュフォード SNSで声明「どこから来たのかは謝罪しない」

誹謗中傷を受けるラッシュフォード(ロイター)

人種差別被害を受けたイングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドに所属する同代表FWマーカス・ラッシュフォード(23)は12日、SNSを更新し、自身への中傷についてコメントした。英「BBC」など各メディアが伝えている。

イングランドは欧州選手権決勝でイタリアにPK戦の末に敗戦し、悲願の初制覇を逃した。ラッシュフォードはPKに失敗し、批判を浴びるとともにSNSで人種差別的な中傷を受けている。すでにイングランドサッカー協会(FA)が非難の声明を出し、警察当局も調査を開始している。

そんな中、ラッシュフォードは自身のSNSを更新し「ボールを蹴ってから何度も頭の中でプレーしていて、その気持ちをはっきりと説明する言葉はおそらくないだろう。最終。55年。1ペナルティー。歴史。申し訳ない」とPK失敗について謝罪。

その上で「私は一日中自分のパフォーマンスを批評できる。私のペナルティーは十分でなかった。それは決めるべきだった、しかし、私は、私が誰であるか、そして私がどこから来たのかについて決して謝罪しません」と書き込んだ。

さらに「スリーライオンズが胸にあるユニホームを着ること、家族が何万人もの観衆の中で僕を応援している姿を見ることは、これ以上ない誇りに感じる」「僕はマーカス・ラッシュフォード。23歳の南マンチェスターにあるウィジントンとウィゼンショー出身の黒人の男だ。もし他に何もないとしても、僕がそうであることに変わりはない」と記している。

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