株式ブーム受け、韓国でM2流通量が史上最高の327兆円に 「不動産価格が上がるのも当然」ネットユーザー

株式投資の熱気を受け、韓国で流動性が急増している。

韓国銀行が13日に発表した「5月の通貨と流動性」によると、今年5月、市中の通貨量の市中通貨量(M2)は、3385兆ウォン(約327兆円)で前月(3363兆6000億ウォン)に比べて21兆4000億ウォン(0.6%)増加したことが分かった。

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聯合ニュースによると、韓国銀行関係者は、通貨量の増加の背景について「証券会社などの他の金融機関に株式取引の資金などが流入し、これらの機関が集まったお金をMMF(マネー・マーケット・ファンド)、定期預貯金などに入れて運用しながら他の金融機関の通貨量が増えた」と説明した。

5月のM2は、家計や非営利団体、企業、その他の金融機関などすべての経済主体で多く需要されたことがわかった。家計部門のM2は、前月より6兆7000億ウォン増えた1651兆4000億ウォンだった。企業部門でも4兆1000億ウォン増加し、他の金融機関は15兆7000億ウォン増えた。

短期資金の指標であるM1は1265兆4000億ウォンで、前月比7兆ウォン(0.6%)増加した。金融機関の流動性(Lf)は4677兆9000億ウォンで、前月比0.4%増加した。前年同月より9.2%増加した。広義の流動性(L)は5923兆2000億ウォンで、前月と比較すると0.5%減少した。前年同月末に比較して8.8%増加した。

韓国銀行の発表について、韓国のネットユーザーは、「市中にお金があふれる。というか世界中でそうなってるでしょう」、「不動産価格が上がるのも当然の結果」、「金利が低いから流動性資金は不動産に流れるんだ」などのコメントが掲示板などに投稿されている。

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