笑福亭仁智が大谷翔平1回戦敗退に「ピッチャーのコントロールが悪かった」とガックリ 落語界の大谷育成プランは?

左から桂米団治、笑福亭仁智、月亭遊方

上方落語協会会長の笑福亭仁智(68)、副会長の桂米団治(62)らが13日、大阪市の天満天神繁昌亭で「繁昌亭15周年記念特別公演」の開催発表会見に登場した。

同所は2006年9月15日、前会長の桂文枝らの尽力により、上方落語の定席寄席として開設された。オープン時と10周年の際には、地元の天神橋筋商店街でお練りが行われたが、今回はコロナ禍ということもあって自粛。代わりに8月30日から5週にわたって、週替わりで笑福亭松鶴一門、桂春団治・露の五郎兵衛一門、桂文枝一門、林家染丸一門、桂米朝一門の順に昼公演を開催。9月13~19日は夜席特別公演も行う。

仁智は「上方落語四天王からの親離れ」「ワンマンからワンチーム」「協調と競争」の3つを掲げ、「地に足をつけてがコンセプト。協会員に協会には強調、繁昌亭では競争するという意識を高めたい。切磋琢磨でいい出し物ができれば、15周年のお客さんに感謝の気持ちが伝わるのではないか」と語った。

この日、米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平投手がオールスター前日の本塁打競争に出場。残念ながら1回戦で敗れたが、仁智も「大谷君に投げるピッチャーのコントロールが悪かったというのが第一印象」とガックリ。〝落語界の大谷翔平〟については「作ろうと思ってできるもんじゃない」としながらも、「将来の大谷翔平を育てたい」と語った。

一方、公演の実行委員長を務める月亭遊方は「この噺家が人気があるというのも手やけど、面白いとか楽しいとかをあまり言うと、余計に来てくれない気もする。浜村淳さんに落語の解説してもらうとか、米津玄師さんの『死神』ってどんな話だとか、できるだけいろんなところで話題にしてもらって、『のぞいてみよか』って雰囲気を作れたら」と、落語を見たことのないファン層の来場にも意欲を見せた。

来場者には特典としてパンフレットと、落語家のサイン入り手ぬぐい、またはネタ番付手ぬぐいのいずれかがプレゼントされる。

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