『シン・エヴァンゲリオン劇場版』興収100億円突破に「本当にありがとうございました」 アニメ邦画9作目

キャストサイン入りミニポスター「真希波・マリ・イラストリアス」バージョン、 「渚カヲル」バージョン <イメージ画像>(c)カラー

アニメ映画『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の興行収入100億円を突破したことが13日、分かった。配給元の東映が、3月8日から7月12日までの127日間累計で興収100億1582万円、観客動員655万人を突破したと発表した。

同作は公開初日に興収8億277万4200円、観客動員53万9623人のロケットスタートを達成。5月5日までの59日間累計で興収82億8000万円を突破し、総監督の庵野秀明氏による『シン・ゴジラ』の82億5000万円を超え、庵野作品の最高記録を更新していた。以降は興収の伸びは鈍化していたが、6月から新ポスターを投入し、来場者特典に公式謹製36ページ冊子『EVA-EXTRA-EXTRA』やキャストサイン入りミニポスターを新たに展開。制作側のラストスパートが奏功し、来場者数を後押しした。

また、SNS上では「庵野を100億の男に」などファンの盛り上がりが発生するなど、1995年のテレビアニメから続く大作の完結にふさわしい熱情が下支えとなった。1997年の旧劇場版「Air/まごころを、君に」公開後はネット掲示板等での誹謗中傷が収まらず、庵野監督が精神的に追い詰められたというエピソードとは正反対の事象が起こっていた。

邦画アニメ作品で国内興収100億円を突破した映画は『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』(401.3億年、2020年)、『千と千尋の神隠し』(316.8億円、2001年)、『君の名は。』(250.3億円、2016年)、『もののけ姫』(201.8億円、1997年)、『ハウルの動く城』(196億円、2004年)、『崖の上のポニョ』(155億年、2008年)、『天気の子』(141.9億円、2019年)、『風立ちぬ』(120.2億円、2013年)に続き9作目となる。

『シン・エヴァンゲリオン劇場版』は今月21日に一部劇場を除き終映予定。興収100億円突破を受け、エヴァンゲリオン公式ツイッターは「本当にありがとうございました」と投稿した。

公式謹製36ページ冊子『EVA-EXTRA-EXTRA』表紙画像(c)カラー
ラストラン用のポスター(C)カラー

(よろず~ニュース編集部)

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