巨人・原監督が前半戦報告 山口オーナーが活躍を認めた若手3人の名前は…

原辰徳監督

巨人・原辰徳監督(62)が13日、東京・大手町の読売新聞東京本社を訪れ、山口寿一オーナー(64)に、ひと足早く前半戦の報告を行った。

チームは14日のヤクルト戦(東京ドーム)が前半戦の最終戦となるが、原監督はオールスターでセ監督を務めることや、オーナー側の日程的な都合を調整し、この日の午前中に行われた。今季は開幕からアクシデント続き。丸ら主力4選手が新型コロナ陽性、坂本は骨折で一時離脱した。吉川もリハビリ中で新助っ人のスモークは退団、テームズもアキレス腱断裂で復帰が見込めない状況だ。

エース菅野も離脱と復帰を繰り返した中でも、この日の試合前の時点では首位阪神に2ゲーム差のリーグ2位。貯金13は上々の結果だろう。1時間ほどの会談の中で、山口オーナーが評価した点は若手の台頭だったという。

原監督によると「(名前が)具体的に出たのは大江(竜聖)、松原(聖弥)、あるいは(チアゴ・)ビエイラ」の3選手。育成出身で5年目の松原は出場75試合で打率2割6分8厘、8本塁打、21打点をマークし、外野全ポジションをこなす。投手では来日2年目のビエイラが23試合、高卒5年目左腕の大江が20試合連続で無失点投球を続けている。この言葉に原監督はこう返したという。

「阿部二軍監督の努力のたまものでございます」

特に昨季は〝鬼軍曹〟の下で叩き上げられた面々が、故障者続出のチームで大きな戦力となったことは確かだ。最後は「長丁場になるでしょうけど、粘り強く戦います」と後半戦に向けた決意も伝えた指揮官。東京五輪開催による中断期間で、リーグ戦再開へ戦闘態勢を整える。

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