バルセロナとメッシの再契約に暗雲「解決策を見つけるのは困難」1日1300万円損失も

メッシの去就は?(ロイター)

スペイン1部バルセロナと契約満了でフリーとなっているアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(34)の周辺が慌ただしくなってきた。

バルセロナは6月末日で契約が終了したメッシとの再契約に向けて順調に交渉が進めているが、スペインリーグから今季のサラリーキャップ超過が指摘されており、メッシを選手登録できない可能性が浮上している。スペイン紙「ムンドデポルティボ」は「交渉は進行中だが、解決策を見つけるのは困難な状況だ」と伝えている。

南米選手権で優勝を果たしたメッシは3週間のオフに入り、家族でバカンスを楽しむ予定だが、バルセロナがサラリーキャップ問題を解決できなければ、契約は締結できずに戻る場所がなくなりかねない。すでにクラブ側は人種差別発言のフランス代表FWアントワヌ・グリーズマン(30)らの放出を検討しているが、すぐにまとまるかは微妙な情勢だ。

メッシの将来が懸念されている一方、契約遅れはスター選手に大きな損害をもたらしている。英紙「デーリー・メール」によると、所属なしになったことで1日当たり10万ユーロ(1300万円)の損失が出ているという。年俸にすると47億3200万円。1日からフリーになっており、すでに1億5000万円以上の収入が失われたことになる。

バルセロナとメッシは2年契約で大筋合意に達しているとみられているが、クラブの現状や自身の損失が増えていることからも、この夏に他クラブへ移籍する可能性が高まりかねないようだ。

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