マクラーレンF1で厳しい戦いが続くリカルドに対し、レッドブル代表は「苦境を切り抜けられる」と確信

 レッドブル・ホンダのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、ダニエル・リカルドがマクラーレンで陥っている苦境に心を痛めているが、リカルドが最終的には「切り抜ける」ことを確信しているという。

 2014年から2018年までレッドブル・レーシングに在籍したリカルドは、7度のグランプリ優勝すべてをレッドブルで手にしており、ホーナーによれば彼は今も「チームの素晴らしい友人」だという。

 2020年の5月に、ルノーで実りのない2年間を過ごしたリカルドがマクラーレンへ移籍するというニュースが出た後、彼が電話をかけてきたとホーナーは明かした。

「彼がルノーを去ると発表した時、去年のシャットダウン中に電話をくれた」とホーナーはポッドキャスト『Beyond the Grid』に語った。

「彼が『言っただろうって多分思っているでしょう。あなたはそう言ったよ!』と言ったのを覚えている。しかし、あれはあの時期に彼がする必要があると感じた判断だった」

「彼は今でもチームの素晴らしい友人だ。彼は素晴らしいドライバ―だ」

2020年F1第10戦ロシアGP ダニエル・リカルド(ルノー)&クリスチャン・ホーナー(レッドブル・ホンダ チーム代表)

 これまでのところ、リカルドにとって新しいチームとのシーズンは厳しいものになっており、メルセデス製パワーユニットを搭載しているマクラーレンの『MCL35M』に自身のドライビングを適応させるのに苦戦している。このマシンはランド・ノリスの手腕によって競争力が高いことが証明されているのだ。

 第9戦オーストリアGPを7位でフィニッシュした後、リカルドはマシンのドライビングにより良い手ごたえを感じていると言葉にしたが、まだ「何かが欠けている」ことを認めた。

 リカルドの苦闘を遠くから見ているホーナーは、彼の元ドライバ―の苦しみを目撃することに喜びを感じることなどない。しかし、ホーナーは今もリカルドのマクラーレンでの可能性を信じている。

「彼が現在の苦境に直面しているのを見るのはつらい」とホーナーは語った。「しかし彼はそうしたことを切り抜けると確信している」

2021年F1第9戦オーストリアGP ダニエル・リカルド(マクラーレン)

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