新陽社の新型デジタルサイネージの商用利用が開始

電子表示器などを手掛ける株式会社新陽社(東京都)は今年7月、万代シテイ(新潟市中央区)で2月より実証実験を行なってきた、5G通信を使用した新型デジタルサイネージの商用利用を開始した。

デジタルサイネージとは、表示にデジタル技術を活用し平面ディスプレイやプロジェクタなどによって映像や文字を表示する情報・広告媒体。今回同社が商用利用を開始したデジタルサイネージは、5G通信利用のほかに、A Iを利用した顔認証システムや、特定の範囲のみに音を流すことができる超指向性スピーカーなどが搭載されている。

こうした機能により、広告の前に立ち止まると、ニュースや広告などのコンテンツ画面が切り替り配信されたり、AI顔認証システムを利用し性別・年齢別などのターゲットを絞った広告配信が可能になった。加えて、クラウドサービス・WEBサイトを利用して配信を行うため、配信素材の入れ替えが容易になったという。

新陽社新潟LABO(新潟市中央区)の柳十四男所長は、「このサイネージは、おそらく最新の技術が取り込まれて、ほかにはない日本初のサービスになっているのではないかと思う。企業宣伝、イベント告知に是非利用いただきたい」と話した。

なお、現段階ではデジタルサイネージは万代シテイバスセンター2階のサンマルクカフェ前に設置した装置のみだが、今後、ほかのエリアでの設置も順次行なっていく予定だ。

新陽社が開発した新型のデジタルサイネージ

3枚のディスプレイで広告などを表示する

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