中日・大野雄に竜OBが送るレジェンドの名言「9回2失点で何があかんのですか」

大野雄はもう謝る必要はない?

中日・大野雄大投手(32)にOBから〝謝るな指令〟が出された。

12日の広島戦(マツダ)では4回6安打4失点KOされ、前半戦を3勝7敗とエース左腕にとっては不本意な成績で終了。「僕自身がチームの足を引っ張ってしまっているなという思い。何とか負け越しの数を少しでもイーブンに近づけたいと前半戦を戦っていたが、4つ負け越してしまい、本当に申し訳ないという気持ちです」と猛省する。

これまでも敗戦後、何度も反省の言葉を口にしてきたが、その必要はないとの声が出ている。あるOBは「もう大野は謝らない方がいいよ。これまでの投球内容からしたら3勝どころか、7、8勝はしていてもおかしくない。本当に反省すべきは野手陣やそもそも打線を組んでいる首脳陣の方。大野は勝てなくて自分のせいだと思い悩むより、昔(川上)憲伸が『9回2失点で何があかんのですか』と言ったぐらい開き直った方がいい」と指摘する。

川上の発言とは、2006年5月9日の日本ハムとの交流戦で9回2失点で勝ち投手になれなかった川上が試合後「9回2失点で何があかんのですか。反省なんかしてないです」と言い放ったコメントだ。

大野雄はこれまで好投しても黒星や勝ち負けがつかなかった試合がかなりあり、8回無失点、8回2失点、7回1失点がそれぞれ1度、7回2失点と6回2失点が2度ずつある。

大野雄自身も前半戦を振り返り、苦しい胸の内を明かす。「勝ちがつかないゲームでも自分の投球ができていた試合もあったが、やはり求められているもの、自分自身が求めているところは、チームの勝利と僕に勝ちがつくことだと思うので、簡単な思いというか、精神状態ではなかった」と吐露。それでも「やっぱりそこを乗り越えて勝利に導く投球をしていかないといけない」と自分に厳しくしているが…。

後半戦では一人で責任を背負い込まず、もっと楽な気持ちになった方が結果につながるかもしれない。

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