画面越しに応援受け 東京五輪 ドイツ体操チーム 小学校とオンライン交流

 東京オリンピックに向けて上越市内で事前合宿を行っているドイツ体操チームは13日、市内小学校の児童らとオンラインで交流した。

 参加校は飯、諏訪、戸野目、直江津、国府、八千浦、高田西、柿崎、大潟町、大瀁、里公の計11小学校。Zoom(ズーム)を通じ、選手らが上越体操場ジムリーナで練習している様子を見学した後、このうち8校が質問を寄せた。

 児童らは、選手らに対し活発に質問。日々の練習内容、演技前や演技中の心境、数あるスポーツから体操を選んだ理由など質問内容は多岐にわたった。

オンラインで交流。児童らに手を振る選手ら(左)

 選手らは一つ一つの質問に対し丁寧に答えた。つらいことを乗り越えた経験について「足をけがしてしまい『オリンピックに出場できないかも』という怖さもあったが、諦めない気持ちでリハビリなどを頑張り、出場できることになった。目的があるのは大事」、高く跳ぶための秘けつについて「ずっと練習を続けていくこと」と答えるなど、前向きに努力する姿勢の大切さを伝えた。

 競技関連の他、好きなアニメは「ドラゴンボール」、おいしかった日本食は「お寿司(すし)」と日本文化に興味を示し、選手の人となりがうかがえる質疑応答もあった。

 交流では、横断幕を掲げてスクリーン越しにエールを送るなどして選手らを応援する児童が多かった。チームを代表して報道機関に答えた3選手はいずれも交流を喜び、児童からの激励に感謝を表した。

 つり輪が得意種目の男子、ニック・クレッシング選手は「子どもたちが好奇心旺盛で、(自身らに)興味を持ってくれてすごくうれしかった。旗や横断幕と共に応援してくれて、刺激になった」と振り返っていた。

 大会出場選手の合宿は18日まで。

◇「移動販売」で買い物楽しむ

 同日は選手らの買い物の機会にと、「無印良品 直江津」(上越市西本町3)の移動販売車が同体操場を訪問した。

 新型コロナウイルス感染症対策の一環で、選手団の行動が市内の宿泊施設と同体操場に限られていることを踏まえての対応。飲料や衣類、食器類など各種商品を用意し、選手らに楽しい買い物のひとときを提供した。

「無印良品 直江津」の移動販売の買い物を楽しむ選手ら

 こうした移動販売は、選手団の滞在期間中に複数回実施予定。「無印良品 直江津」の他、セブンイレブン上越下稲塚店も実施する。選手らと販売員が接触しないようアテンドの職員を介して決済するなど、同感染症対策を講じながら行う。

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