眼科の無料相談会に感謝 宇久島の宮崎さん つばき油など医師らに贈呈

眼科医らにつばき油などを贈呈した宮崎さん(前列左から3人目)=佐世保市宇久町(宮崎さん提供)

 長崎県佐世保市の離島、宇久島でこのほど、福岡市の福田眼科病院による年1回の無料相談会があり、島でつばき油の製造を手掛ける「椿や」の宮崎吉男代表(68)が、訪れた眼科医らに感謝の思いを込めて、つばき油などを贈呈した。
 宇久島には眼科の医療機関がなく、無料相談会は同病院の福田量(はかる)会長が宇久島出身という縁で、50年以上前から実施している。同病院の眼科医、竹ノ内弘昌さん(59)ら10人が訪問。島民の目に関するあらゆる悩み相談を受け、診察や視力検査などを行った。
 宮崎さんも40代のころに目の病気で診察を受けたことがある。半世紀以上も島民のために続けてくれていることへの感謝の気持ちを伝えようと、自身が製造したつばき油とつばきせっけん、島オリジナルのマスク「うくじマスク」を贈呈した。
 竹ノ内さんは「貴重なものをいただき、大変ありがたい。今後も島の役に立てるよう、頑張って診察する」とお礼を述べた。宮崎さんは「島民は本当に助かっている。つばき油は髪や肌の手入れに使ってほしい」と話した。

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