【全日本】3冠戦へ芦野祥太郎 モチベーションは「イケメン二郎」WWEで待ってろよ!

ジェイクを攻め立てる芦野

独裁か、自由か――。13日の全日本プロレス新木場大会で3冠ヘビー級王者のジェイク・リー(32)が“一人アンファンテリブル”こと芦野祥太郎(31)に直接フォール負けを喫した。これを受けて、22日の東京・後楽園ホール大会で3冠ヘビー級王座戦開催が決定的に。太平洋の向こうで活躍する戦友に刺激を受ける芦野、最後に笑えるか…。

芦野にとってジェイクはまさに“怨敵”だ。昨年4月に所属のW―1が活動を休止してから「アンファンテリブル」を率いて全日本に侵略を開始したが、今年2月にメンバーをごっそりジェイクに引き抜かれる事態に。おかげで今は諏訪魔と“同盟関係”にはあるものの、一人で「アンファンテリブル」としての活動を余儀なくされている。

だが芦野は「でも、こうなってよかったんじゃないか。アンファンも全日本に来てからなんか人数が増えちゃって、方向性がよく分からなくなっていたし。そもそも俺一人で立ち上げたユニット。今のほうが自由でいい」と不敵に笑う。その上で「面白いじゃないですか。これで俺が3冠のベルトを取ればあいつら(ジェイク軍)はもちろん、下手したら諏訪魔さんにも狙われる。負ければもちろんだけど、勝っても地獄。最高じゃないですか。こういう崖っ縁を求めてたんですよ。これこそ俺の原点」と舌なめずりした。

戦意高揚のきっかけはかつての戦友で、WWEで活躍するイケメン二郎(28)だ。W―1時代はビッグマッチのメインを任され、何度も戦った。「差をつけられましたね(苦笑い)。けど、刺激を受けないわけないでしょ。日本にいた頃と何も変わらず、自然体でチャンスをつかんでいる。なんか、それで勝手に『あいつが自然体であそこまでいけるってことは、俺もいける』って思っちゃうんですよね。『WWEで待ってろよ』って」

いつの間にかついてしまった差を少しでも埋めるためにも…王道マットの頂点に立つ。

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