今季、LMP1に代わる最高峰カテゴリー“ハイパーカー”が導入されたWEC世界耐久選手権では、トヨタGAZOO Racingの8号車GR010ハイブリッドが開幕2連勝を遂げた。そしていよいよ第3戦となる『モンツァ6時間レース』が7月16〜18日にかけて、イタリア北部のミラノ郊外に位置するモンツァで開催される。
第2戦ポルティマオと同様、モンツァも2012年に創設された現行WECでは初開催のトラックとなるが、2017年の開幕前テスト“プロローグ”を開催した実績がある。
モンツァ国立公園内に位置する一周5.793kmのコースで争われる第3戦は、限られた数ではあるものの有観客でのイベントとなる。WECのレースに観客の入場が許されるのは、2020年2月に行なわれたアメリカ・オースティン戦以来となる。
今回のレースには、4クラス・37台のマシンがエントリーしている。
前戦でレースデビューを飾った新型ル・マン・ハイパーカー(LMH)『グリッケンハウス007 LMH』は、2台体制に拡大してのエントリーを予定。これにより、ハイパーカークラスは5台による争いとなる。
また次戦ル・マン24時間を前に、LMGTEアマクラスにはスポット参戦してくるチームも。モンツァが“地元”となるフェラーリは、LMGTEプロクラスに2台、アマクラスに8台、計10台のフェラーリ488 GTE Evoを送り込む。
日本勢としてはトヨタの7号車で小林可夢偉、8号車で中嶋一貴がエントリー。さらに今季、日本籍チームとしてLMGTEアマクラスを戦うDステーション・レーシング777号車アストンマーティン・バンテージAMRから星野敏と藤井誠暢が参戦する。なお、木村武史が第2戦に参戦したケッセル・レーシングの57号車フェラーリは、今大会を欠場する。
サーキットの基本データやレースウイークのタイムスケジュール、TV放送予定、最新エントリーリストなどは以下のとおり。なお、現地と日本の間には7時間の時差がある。
■イベント正式名称
6 Hours of MONZA
■サーキット&イベントデータ
・名称:アウトドローモ・ナツィオナーレ・ディ・モンツァ
・全長:5,793m
・コーナー数:11
・レース距離:6時間
■タイムスケジュール(7月8日現在)
※日本時間(現地時間)
・7月16日(金)
22:30~24:00(15:30~17:00) フリープラクティス1
・7月17日(土)
16:30~18:00(9:30~11:00) フリープラクティス2
21:00~22:00(14:00~15:00) フリープラクティス3
25:00~25:10(18:00~18:10) LMGTE予選
25:20~25:30(18:20~18:30) HYPERCAR&LMP2予選
・7月18日(日)
19:00~25:00(12:00~18:00) 決勝
■TV放送/映像配信予定
7月17日(土)
24:50~26:30 予選(J SPORTS オンデマンド)
7月18日(日)
18:30~25:30 決勝(J SPORTS 1)
18:30~26:30 決勝(J SPORTS オンデマンド)
■ライブタイミング&ストリーミング
・FIA WEC公式ページ
https://www.fiawec.com/
■2021年WEC第3戦モンツァ 最新エントリーリスト
■WEC第3戦モンツァ エントリーリスト(7月13日時点/編集部まとめ)
No. Class Team Car Driver Tyre
7
HYPERCAR
トヨタ・ガズー・レーシング
トヨタGR010ハイブリッド
M.コンウェイ
小林可夢偉
J-M.ロペス
MI
8
HYPERCAR
トヨタ・ガズー・レーシング
トヨタGR010ハイブリッド
S.ブエミ
中嶋一貴
B.ハートレー
MI
36
HYPERCAR
アルピーヌ・エルフ・マットミュート
アルピーヌA480・ギブソン
A.ネグラオ
N.ラピエール
M.バキシビエール
MI
708
HYPERCAR
グリッケンハウス・レーシング
グリッケンハウス007 LMH
L.F.デラーニ
G.メネゼス
O.プラ
MI
709
HYPERCAR
グリッケンハウス・レーシング
グリッケンハウス007 LMH
R.デュマ
F.マイルー
R.ウエストブルック
MI
1
LMP2
リシャール・ミル・レーシング・チーム
オレカ07・ギブソン
T.カルデロン
S.フローシュ
GY
20
LMP2 ProAm
ハイクラス・レーシング
オレカ07・ギブソン
J.マグヌッセン
A.フィヨルドバッハ
D.アンデルセン
GY
21
LMP2 ProAm
ドラゴンスピードUSA
オレカ07・ギブソン
H.ヘドマン
J-P.モントーヤ
B.ハンリー
GY
22
LMP2
ユナイテッド・オートスポーツUSA
オレカ07・ギブソン
P.ハンソン
F.シェーラー
F.アルバカーキ
GY
28
LMP2
JOTA
オレカ07・ギブソン
S.ゲラエル
S.バンドーン
T.ブロンクビスト
GY
29
LMP2 ProAm
レーシング・チーム・ネーデルランド
オレカ07・ギブソン
F.バン・イアード
G.バン・デル・ガルデ
N.デ・フリース
GY
31
LMP2
チームWRT
オレカ07・ギブソン
R.フラインス
F.ハプスブルク
C.ミレッシ
GY
34
LMP2
インターユーロポル・コンペティション
オレカ07・ギブソン
J.スミエコウスキー
R.バン・デル・ザンデ
A.ブランドル
GY
38
LMP2
JOTA
オレカ07・ギブソン
R.ゴンザレス
A.F.ダ・コスタ
A.デビッドソン
GY
44
LMP2 ProAm
ARCブラティスラバ
リジェJS P217・ギブソン
M.コノプカ
O.ウェッブ
M.コノプカ
GY
70
LMP2 ProAm
リアルチーム・レーシング
オレカ07・ギブソン
E.ガルシア
L.デュバル
N.ナト
GY
82
LMP2
リシ・コンペティツィオーネ
オレカ07・ギブソン
R.カレン
O.ジャービス
F.ナッセ
GY
51
LMGTE Pro
AFコルセ
フェラーリ488 GTE Evo
A.ピエール・グイディ
J.カラド
MI
52
LMGTE Pro
AFコルセ
フェラーリ488 GTE Evo
D.セラ
M.モリーナ
MI
91
LMGTE Pro
ポルシェGTチーム
ポルシェ911 RSR-19
G.ブルーニ
R.リエツ
MI
92
LMGTE Pro
ポルシェGTチーム
ポルシェ911 RSR-19
K.エストーレ
N.ジャニ
MI
33
LMGTE Am
TFスポーツ
アストンマーティン・
バンテージAMR
B.キーティング
D.ペレイラ
F.フラガ
MI
46
LMGTE Am
チーム・プロジェクト1
ポルシェ911 RSR-19
D.オルセン
A.ブハルト
M.ルート
MI
47
LMGTE Am
チェティラー・レーシング
フェラーリ488 GTE Evo
R.ラコルテ
G.セルナジョット
A.フォコ
MI
54
LMGTE Am
AFコルセ
フェラーリ488 GTE Evo
T.フロー
F.カステラッチ
G.フィジケラ
MI
56
LMGTE Am
チーム・プロジェクト1
ポルシェ911 RSR-19
E.ペルフェッティ
M.カイローリ
R.ペーラ
MI
60
LMGTE Am
アイアン・リンクス
フェラーリ488 GTE Evo
C.スキアヴォーニ
A.ピッチーニ
M.クレッソーニ
MI
61
LMGTE Am
AFコルセ
フェラーリ488 GTE Evo
C.ウルリッヒ
S.マン
T.バイランダー
MI
71
LMGTE Am
インセプション・レーシング
フェラーリ488 GTE Evo
B.アイリーブ
O.ミルロイ
B.バーニコート
MI
77
LMGTE Am
デンプシー・プロトン・レーシング
ポルシェ911 RSR-19
C.リード
J.エバンス
M.キャンベル
MI
83
LMGTE Am
AFコルセ
フェラーリ488 GTE Evo
F.ペロード
N.ニールセン
A.ロベラ
MI
85
LMGTE Am
アイアン・リンクス
フェラーリ488 GTE Evo
R.フレイ
K.レッグ
M.ゴスナー
MI
86
LMGTE Am
GRレーシング
ポルシェ911 RSR-19
M.ウェインライト
B.バーカー
T.ギャンブル
MI
88
LMGTE Am
デンプシー・プロトン・レーシング
ポルシェ911 RSR-19
A.ハリアント
M.ゼーフリート
A.ピカリエッロ
MI
98
LMGTE Am
アストンマーティン・レーシング
アストンマーティン・
バンテージAMR
P.ダラ・ラナ
A.ファーフス
M.ゴメス
MI
388
LMGTE Am
リナルディ・レーシング
フェラーリ488 GTE Evo
P.エーレ
C.フック
J.ブリークモレン
MI
777
LMGTE Am
Dステーション・レーシング
アストンマーティン・
バンテージAMR
星野敏
藤井誠暢
A.ワトソン
MI