鳥フル防疫初動確認 えびの市、発生想定し演習

えびの市が独自に開いた、鳥インフルエンザ発生を想定した防疫演習

 えびの市は9日、同市で高病原性鳥インフルエンザが発生したとの想定で、防疫演習を開いた。昨季、県内外で多くの発生があったことを受け、初めて市が独自で開催。市や県などの関係者約60人が参加し、連携や初動防疫の手順などを確認した。
 市内で約2万6千羽を飼養する養鶏場で発生したと想定。職員は「総務」「現地対策」「現地サポート」など6班に分かれ、殺処分や消毒に当たる人員リスト作成、埋却予定地の現地調査などに取り組み、本番さながらに手順を確認した。
 終了後、各班からは「現場で誰がどのような動きをしているか把握できない」「連絡のタイミングや手段など検討が必要」といった意見が上がった。村岡隆明市長は「具体的にやったからこそ見えた反省点があった。演習を繰り返し、精度を高くしていきたい」と述べた。

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