【新型コロナ】医療機関への受診控えで「症状悪化」が8% 神奈川県保険医協会が調査 理由の最多は「コロナの感染怖くて」

調査結果を発表する県保険医協会のメンバー=14日午後、神奈川県庁

 新型コロナウイルスの感染が拡大する中で医療機関への受診を控えた人のうち、8%の人がその後の症状悪化を自覚していることが、神奈川県内の開業医や歯科医師でつくる県保険医協会の調査で分かった。

 同会は「患者自身が気付かない症状の悪化はさらに多いはず」とし、必要な診療は控えないよう呼び掛けている。

 同会が昨年11月から今年2月にかけて、新型コロナの最初の緊急事態宣言が発出されていた昨年4、5月の間、予定通りに医院や歯科医を受診したかなどをアンケ-ト形式で調査。県建設労働組合連合会や全日本年金者組合県本部などに協力を依頼し、2340人から有効回答を得た。回答者の半数は70歳以上だった。

 集計によると、回答者のうち予定通りに受診しなかったのは医院で16%、歯科医で33%に上った。このうち医院を受診しなかった人は54%が受診を再開したが、歯科医では受診再開は36%にとどまった。

 受診を控えた理由の最多は「新型コロナへの感染が怖かったから」で、医院、歯科医ともに約4割を占めた。

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