DeNAが連勝締め! 今永が7回1失点&2安打の〝二刀流〟活躍「打撃はオマケではない」

4回、適時打を放つ今永

ハマのエースが「投打の大暴れ」で前半戦ラストゲームを締めた。

DeNA・今永昇太投手(27)が14日、阪神戦(甲子園)に先発し、7回を107球、4安打1失点。今季最多の10奪三振をマークする力投で今季3勝目を飾った。チームも4―3で勝利して2連勝。最下位脱出は果たせなかったが、球宴と東京五輪で小休止となる最後の阪神3連戦を2勝1敗で勝ち越した。

終始、今永はマウンド上で冷静沈着だった。2点リードの3回一死、近本に一発を浴びて1点差に迫られたものの、慌てることなく自分のリズムを崩さなかった。圧巻だったのはギアを引き上げた4回。このイニングを三者連続三振に斬り、敵地のスタンドを静まり返らせた。連打を許さず、最少失点で役目を果たした。

一方で、この日は打撃でも十二分な存在感をみせつけた。失点直後の4回一死一、三塁から先発のジョー・ガンケル投手から変化球をとらえ、貴重な追加点となる中前適時打を放つなど3打数2安打1打点。自身3年ぶり3度目となるマルチ安打を記録した。

ヒーローインタビューでは、第一声で「(前回登板の)先週は7回途中で降板していたので今日は7回以上投げ切るという責任感を持って投げた」とコメント。そして「前半戦勝って終わるのか、負けて終わるのかで後半戦スタートの気持ちが変わってくる。勝ちにつながるピッチングをしたいと思ってマウンドに上がった」とも続けた。

チームに3点目をもたらした適時打については「セ・リーグの場合はバッティングはオマケではないので、こうやって打てば点になることもある。(打撃は)正直自身はないが、簡単に終わらないようにと心に決めている。そういう熱意がチームに伝われば」と白い歯をのぞかせつつ、やや謙遜しながら振り返った。

最後は「一つずつ勝利を積み重ねて、まずは勝律5割までしっかりともっていく。そこを1つ目の目標としてやっていかなければいけない」と力強い言葉でエースらしくチームの目指すべき方向性を説いていた。

© 株式会社東京スポーツ新聞社