きょう（木）も、各地で大気の状態が不安定となり、九州から東北にかけての広い範囲で雷雨が起こりやすくなる。山沿いを中心に、局地的に非常に激しい雨の降る所もある見込み。落雷や竜巻などの突風、ひょうにも注意が必要となる。各地で厳しい暑さとなり、北日本でも30℃以上の真夏日となる所がある見込み。熱中症にも注意が必要だ。

大気不安定　激しい雷雨に注意

　きょうも上空の寒気や湿った空気の影響で、九州から東北南部にかけて大気の状態が非常に不安定となる。

　午前5時現在、近畿から関東にかけて、ところどころで雨が降っていて、局地的に激しい雨を観測している所もある。西日本や東日本では午前中から雨や雷雨になり、激しく降る所がありそうだ。

　さらに、午後は気温の上昇も加わって、あちこちで雨雲が発達して、山沿いを中心に局地的に1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨の降る所もある見込み。

　落雷や突風、ひょうが降るおそれもあるため、晴れ間があっても、天気の急変に注意が必要となる。急に空が暗くなり、冷たい風が吹くなどの天気急変のサインがあれば、建物に入るなど安全な場所で過ごすよう心がけたい。

　16日午前6時までの予想雨量（多い所）

　　東海、近畿、中国、四国、九州北部　100ミリ

　　関東甲信　80ミリ

　　東北　60ミリ

　また、短い時間で大雨となり、道路が冠水するような降り方となるおそれもある。これまでの大雨で地盤の緩んでいる所もあるため、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒が必要だ。

北日本で真夏日も　熱中症に注意

　日中の気温は全国的に30℃前後となる見込み。熊本や久留米（福岡）では34℃など、猛暑日に迫る暑さとなる所もある予想。福岡や秋田も33℃まで上がる見込み。

　晴れる北海道は、札幌で31℃、旭川で33℃と厳しい暑さが続く。

　東京もきのう（水）より高く31℃と真夏日となる見込み。気温だけでなく湿度も高く、蒸し暑さが続くため、のどの乾きを感じる前に意識的に水分をとり、室内では冷房を使うなどの暑さ対策が必要となる。

（気象予報士・及川藍）