趣旨伝え協力求め なおえつうみまちアート より市民へ浸透を 地元直江津で説明会

 上越市直江津地区に現代アートの作品を展示する「なおえつ うみまちアート」の住民説明会が12日、同市中央1の直江津学びの交流館で開かれた。直江津の住民に案内を出し、イベント全体の目的や出展される作品、市民が参加できるワークショップやボランティア募集の具体的内容を説明した。

 うみまちアートは31日に同市民のみ対象の前日祭を行い、翌8月1日から9月26日まで開かれる。時間は午前10時から午後5時まで、船見公園会場は直江津の夕日を見てもらうため同7時までとなる。

 なじみが薄い現代アートに親しんでもらうための「うみまちアート・トーク」は同館で会期中の土日午後2時から開かれる。小学生を対象としたワークショップの日時や作品制作、運営や清掃ボランティアの募集も発表された。15日に開かれる第4回実行委員会終了後に内容を記したチラシの配布を予定している。

 作家は東京在住で、ワークショップなどで子どもたちと触れ合うため、コロナ対策としてPCR検査を受けて来場する。各会場は公共施設と同様に入場時に検温、手指消毒、記名を行い、済ませた人はロゴ入りのリストバンドを着用する。

 出席者からは「高齢者に向けた分かりやすいガイドがほしい。市民に浸透していないのが現状、これから盛り上げる工夫を」などの声があった。

展示される現代アート作品などについて説明が行われた

◇飲食や作品制作など17日にマルシェ

 同実行委員会は17日午前10時から午後5時まで、上越市中央1の互の市広場で「互の市アートマルシェ」を開く=チラシ。

 会場では関根学園高の美術部員や小学生がうみまちアートの作品を制作、直江津の食や商品のマルシェが出店する。

 制作する作品はアーティスト、渡辺英司さんの「小さな屋台」。リヤカーをベースに板を張り色を塗って屋台に仕立てる。午前中は関根学園高美術部、午後は主に直江津地区の小学生が制作、小学生の飛び入り参加もできる。マルシェは魚住かまぼこ店、えちごトキめき鉄道(午前のみ)、久保田農園、小林製氷工場、直江津駅前商店街の自慢の品、無印良品の移動販売バス、メイド・イン上越認証品など。

 共催する直江津駅前商店街振興組合は「地元で実施されるイベントを盛り上げて多くの笑顔をつくり、互の市復活にもつなげたい。みんなで上越を元気にしたい」と話している。

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