「eスポーツ」を通じてネット利用学ぶ 長崎で小学生向け講座

濱崎さん(左上)のアドバイスでゲームをする児童ら=長崎市、長崎STEAMセンター

 コンピューターゲームの腕前を競う「eスポーツ」を通じて、インターネットを適切に使いこなす能力「ネットリテラシー」を身に付ける小学生向け講座がこのほど、長崎市古川町の長崎STEAMセンター(前原成美センター長)であった。
 出島リサーチ&コンサルツ(長崎市)が運営し、問題解決力や創造力をはぐくむ「STEAM(スティーム)教育」を推進する同センターが随時開催。IT企業ビーウィズ(東京)の市内拠点でeスポーツ普及を担当する濱崎勇伍さんが講師を務めた。
 児童4人が、仮想空間で建築や生活を楽しむ人気ゲームソフト「マインクラフト」で家づくりに挑戦。オンラインでつなぎ、天井や床を分担し組み立てた。
 途中、濱崎さんは、ネットを使う上で「情報を信用しすぎない」や「自分のことをむやみに話さない」など留意点を説明。ネットに個人情報が漏れた場合、「時間がたつほど被害が大きくなる」として親らにすぐ相談するようアドバイスした。
 ゲームをする際のコミュニケーションの大切さも強調。相手を「下手」とけなすより「どんどん上手になっている」と褒めるよう勧めた。児童4人は初対面だったが、ゲーム再開後は、互いに声を掛け合いながら家を仕上げた。
 次回以降の問い合わせは同センターのホームページへ。

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