【東京五輪】卓球連覇狙う中国の馬龍 コロナ禍ルール「手で台を拭かない」発動で調子崩す 

中国の馬龍

東京五輪卓球で適用される新型コロナウイルス対策ルールが、中国で物議をかもしている。

「新浪体育」などによると、中国代表は山東省威海で練習試合を実施。東京五輪で適用される感染防止対策の「手で台を拭かない」「(ボールや手に)息を吹きかけない」とのルール下で行ったところ、男子シングルスで2連覇を狙う中国の馬龍(32)が苦戦。シングルス1試合、ダブルス1試合で台を手で拭き、計2枚のイエローカードを食らったという。台を手で拭くことが習慣づいている馬は「選手のリズムを乱すかもしれない。私は適応する必要がある」と語った。

中国卓球協会の劉国梁会長も「今回は準備が難しい。手で台を拭けない、息を吹きかけてはいけないというルールがある。選手のプレッシャーやストレスの対応力を磨かなければ」と話している。

卓球が国民的人気競技の中国ではこのルールが話題。同国セーリング代表の宿泊ホテルが一般客と混在している問題に絡め、ネット上では「隔離している人としてない人が混在しているのに、道具に触っちゃいけないって?」「日本って(ルールが)形式主義的だな」と物議をかもしている。

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