【東京五輪】ソフト日本代表が入村 エース・上野由岐子「復興五輪の意味を考えてきた」

上野由岐子

東京五輪のソフトボール日本代表が15日、東京・晴海の選手村に入村し、オンラインで記者会見を行った。

ソフトボールは、全競技の先陣を切る形で21日に福島県営あづま球場(福島市)でスタート。日本はオーストラリアと開幕戦で対戦する。

宇津木麗華監督(58)は「5年前から準備する中で、福島からスタートと聞いた時はうれしかった。自分たちの元気な姿、ソフトボールの魂を見せたい。このようなご時世だが、福島に対する思いをこの試合を通じて見てほしい。時間があったらみなさんもテレビで見てくれると本当にうれしいし、力にもなる」と感慨深げに語った。

ソフトボールが五輪で実施されるのは、日本が金メダルに輝いた2008年北京五輪以来、3大会ぶり。当時からエースとして活躍する上野由岐子投手(38=ビックカメラ高崎)は「いい緊張感でいっぱい。不安もあるけど期待感も大きいし、いよいよ始まるんだという気持ちが大きい」と話した上で「ソフトボールが全競技で最初にスタートする。復興五輪としてどういう意味があるのかずっと考えてきた。熱い思いをテレビを通して伝えていけるようにしっかりプレーしたい」と決意を述べた。

上野とともに北京五輪金メダルに貢献した主将の山田恵里外野手(37=デンソー)も「いよいよ始まるんだなって気持ち。こういう状況だからこそ、私たちができることを全力でやりたい」と気合十分。13年越しの連覇へ、五輪の頂を知る両ベテランがチームを勝利に導く。

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