東京五輪で名を売れば100億円!? 久保建英だけじゃない森保ジャパンのスター候補

注目されているのは久保(左)だけではない

東京五輪で〝100億円エース〟の座を巡るバトルがスタートだ。日本サッカー協会(JFA)は22日に男子の東京五輪代表18人を発表。森保ジャパンに〝史上最強〟の呼び声高いメンバーが揃った。なかでもMF久保建英(20=ヘタフェ)の活躍に注目が集まるが、巨額マネーを動かすスーパースターの座が安泰というわけではない。地元開催の大舞台では〝日本の至宝〟をしのぐ価値を身につける選手が出現してもおかしくはないという。

五輪代表メンバー発表会見で森保一監督(52)は「金メダルを獲得するために現時点でのベストメンバーを選んだ」と力強く宣言。A代表で主将を務めるDF吉田麻也(32=サンプドリア)ら主力3人のオーバーエージ(OA)枠での招集に成功。これまでの大会で散々辛酸をなめてきた欧州クラブとの交渉もうまくいき、日本の五輪史上最多となる9人の海外組がメンバーに入った。

多くの有力選手によるアピール合戦が最後まで続き、悩み抜いた末の精鋭18人。指揮官は「まずは個で局面を打開できる強さを持った選手であること。プラス、チームのために仲間のために走って戦える選手。スペシャルなものもありながら、過密日程、酷暑の中で戦うので複数のポジションで戦える選手を選んだ」と選考理由を説明した。

いよいよ森保ジャパンが挑戦する金メダルロードが始まる。コロナ禍での東京五輪にはいまだに開催是非の議論が盛んだが、大きな注目を集める舞台なのは間違いない。

大手広告代理店関係者は「サッカーは特に注目度が高いし、東京五輪で歴史をつくればそこでめざましい活躍をした選手はサッカーの枠を超えたスーパースターになる可能性がある。かつての本田(圭佑=35)選手や香川(真司=32、PAOK)選手と同様、またはそれ以上のブランド価値が出てくる」と指摘した。

男子サッカーでは1968年メキシコ五輪での銅メダル以来となるメダル獲得、さらには史上初の金メダルとなれば、今後に大きなステップアップが望める。以前、日本代表の人気が絶頂だったころに、本田や香川が所属するクラブで次々と日本の大手企業がスポンサー契約に乗り出したことと同じ現象が起きるという。

そこで動くカネについて同関係者は「チームの成績や活躍次第だが、近い将来に日本代表のエースになることを考えれば軽く100億円は稼ぎ出すことになるのでは」と予測する。将来の〝100億円エース〟の座を巡っては「やはり久保選手への期待が大きいだろう」と予測するが、活躍次第で大逆転も十分にあるのだ。

同関係者によると「すでにMF堂安(律=23、ビーレフェルト)選手は大手のCMに起用されて人気は上がっておりスター性もある。また、JリーグでプレーしているMF三笘(薫=24、川崎)選手も最近の印象的な活躍で確実に人気が高まっていて露出も増えている。一気にスターダムを駆け上がるかもしれない」。人気と実力を兼ね備えたスーパーエースの座を襲名すべく〝三つどもえ〟の争いになるわけだ。

久保が大本命とはいえ、他の選手にも大いにチャンスがある。さまざまな意味で関心を高める東京五輪では、〝ポスト本田・香川〟が生まれるのかにも注目が集まる。

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