東京五輪の裏方で名前が出た元ラーメンズ・小林賢太郎氏の芸能人時代の活動

国立競技場

東京オリンピック・パラリンピック組織委員会は14日、東京五輪の開閉会式コンセプトを発表。開閉会式の製作・演出チームのメンバーも発表されたが、開会式クリエーティブチーム・ディレクターとして、元お笑いコンビ・ラーメンズの小林賢太郎氏の名前も掲載された。

東京五輪組織委公式HPでは、「東京2020オリンピック競技大会開会式及び閉会式制作・演出チーム」としてメンバーの名前が公表され、アドバイザーには狂言師の野村萬斎の名が。

開閉会式クリエーターには「Show Director」として、筆頭に小林氏の名前があった。

小林氏は、共に多摩美術大学版画科の同級生だった片桐仁とともに、以前同大学に存在していた落語研究部を復活させ、卒業間近にラーメンズを結成。

1998年にコンビとして初の単独公演を行い、1999年から「NHK爆笑オンエアバトル」に第1回から参加し、知名度を上げた。2000年から2002年初頭にかけては、全て新作で構成されるコント公演を約2年間で6作品というハイペースで新作を発表。ツアー興行の規模や動員数も拡大して行った。

「脚本を手がける小林はコントの世界観について、『自分たちのコントは日常の中の非日常ではなく、非日常の中の日常。コントに出てくる人物にとっては当たり前のこと』と持論を展開。そのためツッコミとボケといった役割がない独特のコントで、それも人気を集めた要因だった」(芸能記者)

ラーメンズとしての舞台の本公演は2009年が最後。2016年6月にNHKBSプレミアムで放送された小林による年1回のコント番組「小林賢太郎テレビ」に片桐が初出演し、7年ぶりに2人が共演を果たしたが、2020年11月16日付けで事務所を離れ芸能活動を引退。ツイッターで足が悪いことを引退理由に挙げていた。

小林氏は第2の人生を歩む中、いきなりの晴れ舞台となった。

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