裏方でも才能を発揮しそうな新納慎也

イメージ

俳優の新納慎也が、女優の高橋惠子(66)が主演するミュージカル「HOPE」(10月1日~17日まで東京・本多劇場)で演出家デビューを果たすことになった。

各メディアによると、同作は著名作家の遺稿の所有権を巡って実際にイスラエルで起こった裁判をモチーフに描かれた法廷劇。

今回、初めて日本版として上演される。新納は演出を務める他、上演台本・訳詞にも取り組むことになったという。ベテラン女優の高橋だが、ミュージカル初主演作となる。

新納は念願の演出家デビューに、「劇団やグループに属さず、ずっとプロデュース公演のみで舞台に立ち続けてきた僕は、おかげでさまざまな名だたる演出家の方の作品に出演させていただいてきました。その演出家の皆様のDNAと俳優としての経験、そして何より演劇を愛する心で新納慎也らしい演出が出来たら」とコメントしている。

兵庫出身の新納は、16歳の時にスカウトされ、モデルとして芸能界入り。俳優を志し大阪芸術大学舞台芸術学科演劇コースで演劇を学び、20歳で上京。1994年より舞台俳優として活動をスタートさせた。

「三谷幸喜、森新太郎、栗山民也、蜷川幸雄、宮本亞門、鈴木勝秀、鄭義信、青井陽治など名だたる演出家の作品に出演し、どの演出家たちからの信頼も厚い。その証拠に、1999年から出演している『ラ・カージュ・オ・フォール』にはその後20年以上同じ役で出演し続けているほど。その演出家たちからいろんなものを学んで吸収したので、もっと早く演出家デビューを果たしたかったはず」(演劇担当記者)

舞台を中心に映像作品もこなし、15年には歌手デビューも果たしている新納。島津氏庶流の新納忠元の末裔でもあり、その個性的な存在感に「ミュージカル界の異端児」と称されていたが、存在が一躍注目されたのは2016年、NHK大河ドラマ「真田丸」。

自害に追い込まれる豊臣秀次役を好演。新納演じる秀次の出演が最後となる回の放送後“秀次ロス”現象が起こるなど話題となった。

2022年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」にも出演が決まっている。

© 株式会社ジェイプレス社