冨田勲がコロムビアに残した最後の5年間のベストワークスを世界配信! フライング・ロータスからコメント到着!

2016年に逝去した世界的シンセサイザーアーティスト・作曲家、冨田勲。没後5年記念企画として、7月21日(水)に、生前5年間に日本コロムビア・DENONレーベルに残した音源からベストトラックをチョイスしたアルバム「日の出~冨田勲 DENONベスト作品集(英題:RISING PLANET-Tomita’s Greatest Works of Space Music)」がSpotify、Apple Music等で世界配信される。 作曲家としての仕事を、20代に日本コロムビアでスタートした冨田は、様々なキャリアを経て、2001年より再びコロムビアとタッグを組み、特に最後の5年は、70年代に発表した代表作を、当時思い描いていて実現できなかった完全な形でリメイクし、更に新たな創作も加える「DENON:ISAO TOMITA Project」に注力していた。今回、その7つのアルバムから厳選したベスト盤を配信限定でリリースする。 冨田が残した最後のメロディである「日の出」は、「DENON:ISAO TOMITA Project」の最初のリリースである「惑星 Ultimate Edition」に収められたトラック「イトカワとはやぶさ」に初出のメロディであり、その後のアルバムにも重要な個所で登場する、いわば冨田の晩年を彩るモットーともいえる旋律だった。これをベースに、80歳代最後の5年間に冨田が尽きることない進取の精神を駆使して音盤に刻印した創作の粋を、このアルバムに集約した。なお、収録曲の中の「イーハトーヴ交響曲~銀河鉄道の夜」と冨田の遺作「ドクター・コッペリウス~日の出」では、冨田が長年夢見ていた「機械が歌う」という行いを具現化すべくコラボレーションをして大きな話題となった、世界的なバーチャルシンガー『初音ミク』も登場する。 すべてのトラックに貫かれているのは「宇宙」。命果てるまで「宇宙への憧憬」を抱き、描き続けたシンセサイザーアーティストによるベストトラック集だ。冨田勲の楽曲に影響を受けたことを公言し、音楽ファンからアニメ・ファンまで魅了する最新作『YASUKE』でも制作のヒントにしたことを明かしているフライング・ロータスが、偉大なる先人に対して、コメントを寄せた。

フライング・ロータス コメント

インスピレーションを探しているときに初めて彼の音楽に出会った。そしていつしか作品そのものに引き込まれていった。このサウンドが自分の人生に絶対に必要なものだと気づいたんだ。トミタのサウンドは何年もの間、自分の一部になっている。様々な場面で彼の音楽を聴いているよ。特に寝る時にね。トミタの音楽はカラフルな情景と明晰な夢を見せてくれる。自分にとって最も興味深い素晴らしいサウンドによって、クラシックな楽曲が再定義・再構築されている。トミタは時代の先を生きていたけど、新しい世代のリスナーが彼の魔法に魅せられていることをとても嬉しく思う。

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