【フレッシュ球宴】フォーム修正実った阪神・西純矢は優秀選手賞「三振は狙っていきました」

優秀選手賞の阪神・西純「しっかり貯金します」

阪神・西純矢投手(19)が15日のフレッシュオールスター(松山)に全ウエスタンの先発投手として登板し2回無安打4奪三振無失点のパーフェクトピッチを披露。試合後には、優秀選手に選出された。

最速151キロを計測した直球に加え、変化球の精度にも冴えを見せ三振を量産。「(優秀選手賞は)自分がまさかとれるとは思いませんでしたのでうれしいです。本来の自分の投球をすることができて本当に良かった。三振は狙っていきました」と虎の2019年ドラ1は安堵の表情を見せた。

5月19日のヤクルト戦(甲子園)でプロ初登板初先発を果たし、5回無失点の内容でプロ初勝利を一軍で挙げた右腕だが、その後は制球難に陥り二軍落ち。以降、ファームで地道に取り組んできたフォーム修正がこの日の晴れ舞台で奏功した。「自分がやってきたことがしっかり形になった。前半戦はもっともっとやれたんじゃないかなと思いましたが、自分の持ち味に気付くことができた。やっぱり自分は三振を奪う投球が持ち味。後半戦はしっかりと一軍の戦力になりたいし、今はそのために準備している。オリンピックブレークを使ってしっかり準備したい」

同世代の新鋭たちが集うフレッシュ球宴の舞台でしっかりと結果を残せたことは大きな自信になったようだ。賞金の50万円の使い道について問われると「しっかり貯金します」とはにかんだ19歳右腕。16年ぶりのリーグ制覇を狙う矢野阪神の力になるべく鍛錬の夏を乗り越え、収穫の秋を笑顔で迎えたい。

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