【DDT】青木真也がEXTREME王座奪取 人生はボロボロでもアイアンマンとの2冠王者に

クリス・ブルックスを下し2冠王者になった青木真也

DDT15日の東京・新宿大会で行われたDDT EXTREME級&アイアンマンヘビーメタル級両選手権は、アイアンマン王者の青木真也(38)がEXTREME王者のクリス・ブルックス(29)を破り2冠王者に輝いた。

すべての反則が認められるが関節技と絞め技は認められない「ノーDQ・ノーサブミッション」ルールという極めて不利な土俵に立った青木は、条件反射的に繰り出してしまう関節技をことごとくレフェリーにチェックされる厳しい展開を強いられた。それでもコルバタからトぺ・スイシーダ、スワンダイブ式ボディスプラッシュと珍しい空中殺法で攻勢に出る。

さらにエルボー連打から故意のバッティング、テーブル上へのパイルドライバーを発射。ラダーからのセントーンで反撃を許したものの、プラケース攻撃をハイキックで迎撃しジャーマンで投げ捨てる。最後は丸め技の応酬を制して3カウントを奪ってみせた。

晴れて2冠王者となった青木に休息は許されない。試合後のリング上では今林久弥GM(48)から早くも次期王座戦の希望を問われ「次? マジかよ…。もう『100万円が4か月で2・5倍になる』詐欺に引っかかって、人生ボロボロなんだよ。休ませてください」と哀訴。最後は超人的精神力で「誰かいないですか。誰か色っぽい子は。売り出し中の」と気持ちを切り替えるとMAO(24)を指名し、8月15日後楽園大会での2冠防衛戦が決定した。

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