【新型コロナ】神奈川県、緊急事態宣言要請も検討 感染者急増、県独自の発令も視野

神奈川県庁

 神奈川県内の新型コロナウイルス感染者急増を受け、県が「まん延防止等重点措置」対象区域の全県拡大や政府への「緊急事態宣言」発令要請を検討していることが15日、複数の関係者への取材で分かった。

 近く対策本部会議を開き、対応を協議する。

 15日の県内の新規感染者数は403人で、1月28日以来、約半年ぶりに400人を上回った。最近は300人を超える日が多く、感染状況を示す6指標の一つの新規感染者数は今月14日、緊急事態宣言発令の目安となるステージ4(爆発的感染拡大)に悪化した。

 県は重点措置が再延長された12日以降、対象区域を横浜、川崎、相模原、厚木の4市に縮小した。しかし、広範囲で感染者が急増していることから対象区域の全県拡大や緊急事態宣言の発令要請を検討し、国などと調整を進めている。

 状況によっては県独自の緊急事態宣言発令も視野に入れているという。

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