【フレッシュ球宴】ドカベン以来の快挙! “MVP”ヤクルト・内山壮はすでに「打撃一軍レベル」

MVPを獲得しイナインの祝福をうけるヤクルト・内山壮(右)

2年ぶりに開催されたフレッシュオールスター(松山)は3―1で全イースタンが勝利。MVPは高卒新人捕手では1980年のドカベンこと香川伸行(南海)以来のヤクルトのドラフト3位・内山壮真捕手(19)が選ばれた。

内山壮は全イースタンで「7番・捕手」で先発出場。3回先頭で中日ドラ2・森の3球目、144キロ直球をとらえて左翼へ先制のソロを放ち「強く振り切れなかったんですけど、うまくバットに乗ってくれた。届いてくれて良かったなと思いました」と話した。

そんな内山壮は今年のキャンプを二軍で過ごしたが、それを視察したヤクルト関係者が「打撃は一軍レベル。今の段階でも一軍で通用する」と声をそろえた逸材だ。内山壮自身も打撃には自信を持っており「打撃でしっかりアピールできたらなとずっと思っています」と話すほど。

今年は4月に捕手の西田が新型コロナウイルスの陽性判定を受けたことに伴い、内山壮は急きょ一軍に合流した。一軍でのデビューも果たし、計6試合に出場した。それでも未来の燕の正捕手候補を球団サイドは今年1年は二軍でじっくり育成する方針を立てている。

チーム関係者の一人は「捕手としての試合経験を積ませたいからね。うちの投手の球を知ることもそうだし、相手打者の傾向とかも試合に出てこそわかる部分もあるからね」と話す。内山壮のプロでの目標は星稜高校時代、一度も組んだことのない先輩・奥川とのバッテリー。その日はそう遠くないのかもしれない。

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