グラバー園で初 リュウゼツラン開花

開園以来、初めて開花したリュウゼツラン=長崎市、グラバー園

 長崎市南山手町のグラバー園で、数十年に一度だけ花を付けるとされるリュウゼツランが開園以来初めて開花した。今週いっぱい見ることができそう。
 メキシコ原産の多肉植物でテキーラの原料に使用される。成長が遅く、花が開くまでに数十年単位の時間が掛かり、咲いた後は枯死するという。
 今回開花したのは旧リンガー住宅横の一株。直径数センチの花茎がニョキニョキと伸び始めたのは4月下旬。今では約6メートルの高さとなり、花茎の先に黄色の筒状の花が数カ所にまとまって咲いている。
 同園の学芸員松田恵さんは「園内の他のリュウゼツランがいつ咲くかは分からない。大切な人との記念に、文字通り最後の一花を見てほしい」と話した。

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