韓国で新たなLLC「エアプレミア」が就航へ 政府がAOC発行

LCC航空会社である韓国のエアプレミア(Air Premia/에어프레미아)が、航空機運航のために必要な運航情報(AOC・Air Operator Certificate)を発行された。

韓国国土交通省は、エアプレミアの安全運航システムス検査を完了し、航空安全法に基づいて、国際航空運送事業運航情報を発行すると、16日に発表した。

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運航証明は、航空運送事業免許を受けた後、航空機の安全運航のために必要な専門人材、施設、設備、運航・整備支援システムなどが基準に適しているか総合的に確認する一種の安全免許証だ。

エアプレミアは去る2019年3月、航空運送事業免許を取得した後、昨年2月に運航証明申請書を提出した。国土部は操縦・整備など分野別の専門官などで構成された専門の検査チームを設け、エアプレミアの安全運航能力の確保状況全般について運航証明検査を進めてきた。

エアプレミアは新型コロナウイルス拡散によりボーイング工場が閉鎖されているなどで、他の航空会社に比べ証明を受けるまで多くの時間を要した。

(画像:エアプレミアへのAOC発給を伝える韓国国土交通省の公文書キャプション)

AOC検査では、安全運航システムを継続できるかどうかの財務能力も確認される。エアプレミアは現在650億ウォン(約62億円)規模の追加資本拡充を進めており、運航開始以来、売り上げが発生した場合、人件費、リース費、整備費などの営業費用充当が可能と評価された。

今後、エアプレミアは国土部から路線許可の取得、運賃申告などの手続きを経た後に、運航を開始することになる。運航開始後は、一定期間、政府の重点監督対象に指定され、特別管理を受ける。

国土部の関係者は、「運航証明発行は、航空会社に安全運航システムを維持する義務が付与される安全管理の開始段階」とし、「航空安全のための継続的な安全投資と質の高いサービスを提供するなど、責任ある姿を見せてほしい」と要請した。

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