拉致問題、風化させまい 17日、武蔵溝ノ口駅でめぐみさん写真展

小学4年生の運動会で笑顔を見せる横田めぐみさん(横田滋さん撮影、川崎市提供)

 北朝鮮の拉致被害者横田めぐみさん=失踪当時(13)=の早期救出を訴える写真展「めぐみちゃんと家族のメッセージ」が17日、JR武蔵溝ノ口駅の南北自由通路で開かれる。父滋さんが撮影した家族写真を中心に、北朝鮮から調査団が持ち帰っためぐみさんの写真など50点を展示する。

 川崎市が各区で毎年開いている拉致問題啓発の取り組み。めぐみさんの母早紀江さんと同じマンションの住民でつくる支援団体「あさがおの会」が写真提供などで協力している。

 会場にはめぐみさんが運動会で見せた笑顔や新潟県佐渡市の草原に立つ姿を撮影した写真をはじめ、被害者家族支援の取り組みを紹介したパネル、拉致問題の資料や書籍が並ぶ。

 市担当者は「(1977年の)拉致から時がたっても進展していない。若い世代に身近な問題として捉えてもらい、風化させないことが使命だ」と話した。

 午前10時~午後5時。入場無料。8月6~11日は麻生市民館(麻生区)でも展示する。問い合わせは、市人権・男女共同参画室電話044(200)2315。

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