バッハ会長が原爆資料館訪問しドヤ顔スピーチ「世界中の人が広島を訪れるべきだ」

広島を訪問したバッハ会長(ロイター)

国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長(67)が16日、東京五輪・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長(56)らとともに広島を訪問した。

関係者以外は立ち入り禁止となった平和記念公園(広島市中区)に厳重な警備に守られながら姿を見せると、付近で抗議デモを展開していた市民有志たちから「帰れ!」コール。罵声飛ぶなか、献花を行った。

その後、湯崎英彦広島県知事(55)、被爆者の梶矢文昭さん(82)らと面会。原爆資料館を見学すると「私はこの場所に追悼されている全ての方々を思い出すために訪問させてもらった。心より平和と広島に敬意を払っています。東京2020大会はより平和な未来への希望の光になると確信している」とスピーチした。

さらにバッハ会長は「ぜひ皆様方に伝えたい私の考えがある」と切り出すと「この資料館に来て、人として大事な感情を持つことができた。世界中の人が広島を訪問すべきだ。そうすれば、私が今日経験したことと全く同じことを他の方々もすることができる。そこには民の願い、平和がいかに重要かをヒシヒシと感じることができると思う」と語った。

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