逗子海水浴場、2年ぶり海開き 「コロナ対策徹底したい」 ビーチはまばら

2年ぶりに海開きとなった逗子海水浴場=16日、逗子市の逗子海水浴場

 梅雨が明け夏本番となる中、逗子市の逗子海水浴場が16日、2年ぶりに海開きした。新型コロナウイルスの感染対策に取り組む関係者は「海水浴場を開設することで、大勢の目で協力して対策を徹底したい」と気を引き締めている。

 初日の午前中はビーチには海水浴客はまばらだったが、水着で遊んだり砂浜でくつろいだりする親子などもいた。

 カラフルな海の家は例年より10軒ほど少ない約30軒がオープンし、店内に消毒液やアクリル板などを設置。16日現在で同市はまん延防止等重点措置区域の対象外だが、対象区域水準の対応をしようと、県のマスク飲食実施店の申請をした上で酒類提供は午前11時~午後7時まで、1組4人、1時間半までとした。

 市の海水浴場マナー条例に基づき砂浜での飲酒などは禁止し、大人数で騒ぎ飲酒など迷惑行為を複数回やめなければ退場勧告する。駅前や海岸入り口の体温計設置や混雑情報のツイッター発信、全店でキャッシュレス決済も導入する。

 逗子海岸営業協同組合の勝田康司常務理事は「2年ぶりの開設は嬉しいが、コロナの状況は刻一刻と変わっている。関係者で協力してしっかり対策していく」と話す。

 県によると、昨年は県内全25海水浴場が開設しなかったが、今年は15カ所が開設。各市町などが、県のガイドラインを基に客間距離確保やマスク飲食などの対策を講じている。2日に県内最初に海開きした葉山町の3海水浴場では海の家以外での飲酒などを禁止し、ライブイベントを中止した。

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