【オールスター】全パ・工藤監督ご満悦 ソフトバンク・松田が有言実行の〝盛り上げ隊長〟

レアードの〝寿司パフォーマンス〟に参加した松田(右)

全パを率いたソフトバンク・工藤監督は敗戦にもご満悦だった。昨年は新型コロナウイルス感染拡大でシーズン開幕が大幅に遅れ、その影響で史上初の中止となった球宴。2年ぶり開催の祭典で、鷹の将が最も意識していたのは〝エンジョイオールスター〟だった。

柳田を1番に起用する魅力的なオーダーを組んだのも、ファンに「おー! パ・リーグはこれでいくのかと思ってもらいたかった」とサプライズを意識。パの魅力をファンにこれでもかと訴え、球宴ならではの雰囲気や楽しみ方をお茶の間に提供することに例年以上に気を配った。

そんな中で工藤監督の強い味方となったのは、やはりあのお祭り男だった。選手間投票で10度目(不出場1回)の球宴となったソフトバンク・松田宣浩内野手(38)。かつてスポーツキャスターを務めたこともある工藤監督は、テレビの力を知る人でもある。「なによりベンチの雰囲気はテレビにも映っていると思いますけど、選手が楽しんでやってくれている。それを見てくださっているファンの皆さんも楽しんでいただいていると思う。マッチが大活躍でした!」。

球宴前に「パ・リーグは明るく元気に楽しくプレーするところを見てもらいたい。柳田選手はフィールドで活躍して、僕はベンチを盛り上げる」と語っていた松田。レアードが本塁打を放った際のパフォーマンスでは、助太刀を買って出た。柳田のフルスイングにはベンチから一球一球に反応。自ら安打を放ったが、プレーは〝おまけ〟とばかりに盛り上げ役に徹した。

第2戦前に行われる本塁打競争では、柳田の打撃投手で登場する可能性も高い。プロ野球は最高のエンターテインメント。熱男がさすがの存在感を放っている。

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