中須賀が唯一の2分5秒台でダブルポール。加賀山、亀井がフロントロウ/全日本ロード第5戦MFJ-GP鈴鹿 JSB1000予選

 7月17日、2021年MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ第5戦 第53回MFJグランプリ スーパーバイクレースin鈴鹿のJSB1000クラス予選が三重県の鈴鹿サーキットで行われ、中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)がポールポジションを獲得した。

 鈴鹿8耐とスケジュールを入れ替える形での開催となった全日本ロード第5戦。鈴鹿8耐をにらんだスポット参戦もあり、いつもとは少し違う雰囲気がただよった。

 事前テストが設定されなかった分、通常より一日早く木曜日から練習走行が始まった。天候は安定せず、路面コンディションが変化するなかで両日ともに唯一の2分06秒台のトップタイムをマークしたのは中須賀。また、木曜日には岩田悟(Team ATJ)が、金曜日には亀井雄大(Honda Suzuka Racing Team)が2番手タイムをマークする。

加賀山就臣(Team KAGAYAMA)/2021年全日本ロード第5戦鈴鹿 JSB1000 予選

 そして、予選とレース1が組まれた土曜日は晴天に恵まれた。朝から夏本番を思わせるほどの高い気温と湿度になった。

名越哲平(MuSASHi RT HARC-PRO.Honda)/2021年全日本ロード第5戦鈴鹿 JSB1000 予選

 40分間の予選セッション。開始早々に2分05秒606と2分5秒台をたたき出した中須賀。加賀山就臣(Team KAGAYAMA)が2分6秒468、名越哲平(MuSASHi RT HARC-PRO.Honda)が2分07秒558で続く。

 翌周に名越は2分07秒058にタイムを上げ、日浦大治朗(Honda Dream RT 桜井ホンダ)、濱原颯道(Honda Dream RT 桜井ホンダ)、亀井も2分07秒台に入れる。

 さらに戦いの熱が高まるかと思われた開始7分頃に日立アステモシケインで安田毅史(TEAM AGRAS with NOJIMA)と田尻悠人(GOSHI Racing)の2台がクラッシュ。赤旗が提示されてセッションが約10分中断されてしまう。

亀井雄大(Honda Suzuka Racing Team)/2021年全日本ロード第5戦鈴鹿 JSB1000 予選

 残り33分間で、改めて開始されたタイムアタックで亀井が2分06秒830をマークして3番手浮上。ここでホームストレート上にマシンのカウルなどの落下物を原因とした2度目の赤旗中断を挟む。

秋吉耕佑(MURAYAMA・TJC・RT)/2021年全日本ロード第5戦鈴鹿 JSB1000 予選

 約5分後に残り28分間で再々スタートとなった予選。残り20分となったところで秋吉耕佑(MURAYAMA・TJC・RT)が2分06秒908と2分6秒台に入って4番手浮上する。

清成龍一(Astemo Honda Dream SI Racing)/2021年全日本ロード第5戦鈴鹿 JSB1000 予選

 その後、ほとんどのライダーがピットイン。赤旗で1度目のアタックができなかった清成龍一(Astemo Honda Dream SI Racing)は、コースがすいたタイミングで2度目のコースインをする。岩田が2分07秒419で8番手タイムを記録。清成は2分07秒878で9番手に浮上し、翌周は2分07秒687で順位は変わらなかった。

 残り3分を切り、スポット参戦の日浦が2分06秒946を出して2分6秒台集団に入り5番手浮上。残り2分を切ると1コーナーで津田一磨(BabyFace Powered by YOSHIMURA)が転倒したため、3度目の赤旗が出される。

 これでセッション終了。唯一2分05秒台となった中須賀が圧勝のポールポジション獲得。2分06秒台をマークした4人は加賀山、亀井がフロントロウ。秋吉、日浦がセカンドロウとなった。

 今季初のスポット参戦となる大久保光(EVA RT初号機 Webike TRICKSTAR)は2分08秒796で12番手だった。

大久保光(EVA RT初号機 Webike TRICKSTAR)/2021年全日本ロード第5戦鈴鹿 JSB1000 予選

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