【東京五輪】中国メディアがバッハ会長の中国人発言を大絶賛 日本との差を強調

IOC・バッハ会長

中国メディアが国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長(67)による「中国人発言」を大絶賛し、自国の優位性を強調し続けた。

中国メディア「網易」は、バッハ会長が「最も大事なのはチャイニーズピープル」と発言した問題を特集。「日本ではなく中国が主人公と呼ばれている」としたうえで、その背景を分析した。

「バッハの誤解の主な理由は2つあると考える。1つ目は2008年の北京五輪が彼に深い印象を残したことだ。第2に、中国が強くなるにつれて西洋人が東アジア人の顔を見て無意識のうちに中国人だと思うようになったからだ」と指摘。国際舞台で中国の存在感が日本を圧倒しているため、バッハ会長もつい「中国人」と口走ったというわけだ。

そのうえで、歴史的背景を持ち出してとんでもない主張を展開した。

「日本経済が超大国とは言えないのは当然だ。古くから日本は中国から多くの方法で学んだ。衣服の体系、唐王朝、宮廷、漢王朝の廷臣。日本は当時の中国を完全に模倣しており、その考え方や働き方は基本的に中国と同じだった。日本では衰退期が到来しており、警戒心をかき立てている」

そして「無意識のうちに、バッハは西洋のエリートとして東京と北京を間違えたのだ。これもまた真実だ」とバッハ会長の〝中国優先主義〟を称賛した。

さらに「中国の文化は3000年来壊れたことはない。4つの文明国として、世界の森にはまだ中国しか存在していないのだ。日本は学び続ける過程で、独自の文化的基盤は薄くなっている。日本のような国は世界では、自分の方向性を見つけるのは難しいかもしれない」と、自国の優位性を強調した。

中国側はバッハ会長の発言を政治的宣伝に利用しようとしているようだ。

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