【名古屋場所】幕内琴ノ若が自己最多の11勝目 才能開花も「褒められた相撲じゃなかったが…」

琴ノ若は宝富士を寄り切り11勝目を挙げた

大相撲名古屋場所14日目(17日、愛知県体育館)、幕内琴ノ若(23=佐渡ヶ嶽)が自己最多となる11勝目(3敗)を挙げた。

幕内宝富士(34=伊勢ヶ浜)に土俵際まで追い込まれる場面もあったが、最後は寄り切りで勝利。取組後は「体勢的には悪かった。褒められた相撲じゃなかったが慌てなかったのがよかった。星数は意識せず1日一番(の気持ち)で臨めている」と振り返った。

今場所は横綱白鵬(36=宮城野)、大関照ノ富士(29=伊勢ヶ浜)が序盤から抜けた存在となる中、7日目まで1敗を死守するなど場所を盛り上げた。

10日目には自己最速で勝ち越しを決めるなど、「猛牛」と呼ばれた祖父の元横綱琴桜(故人)、父で師匠の佐渡ヶ嶽親方(53=元関脇琴ノ若)の血を受け継ぐサラブレッドとしての才能、素質を開花させつつある。

その偉大な祖父は1974年の名古屋場所を最後に引退。その名古屋に対する思いを問われると「人の成績とかは見ない。相撲に関しては厳しかったので(この日の)内容では、言われるだろうし。あと一番思い切ってやるだけ」と一層、気を引き締めた。

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