【名古屋場所】横綱白鵬が無敗の11連勝「若隆景関は考えが浅かったかな」

若隆景を寄り切りで下した白鵬はこの表情

大相撲名古屋場所11日目(14日、愛知県体育館)、6場所連続休場明けで進退をかける横綱白鵬(36=宮城野)が、新三役の小結若隆景(26=荒汐)を下し初日から11連勝とした。

よく動く相手をしっかり組み止め、寄り倒しでの勝利に「(相手のおっつけは)いいものはあった。でも若隆景関は考えが浅かったかな」と振り返った。

審判部副部長の錦戸親方(58=元関脇水戸泉)は「だんだん調子を上げてきた。上手は取れなかったが胸を合わせて安定した寄りを見せた」と勝因を分析した。

この日、2敗を守っていた幕内琴ノ若(23=佐渡ヶ嶽)が敗れ、同じく全勝で綱取りに挑む大関照ノ富士(29=伊勢ヶ浜)との一騎討ちの様相がより色濃くなった。それでも、大横綱は「こういう形になったがこの場所は私にとってはギリギリ。いろんな思いがある場所。自分のことで精いっぱいだし、一日一番」とあくまでも自身の相撲に集中する姿勢を見せた。

© 株式会社東京スポーツ新聞社